高度計算機技術開発室では原子力分野の計算科学を支える計算機科学、シミュレーション技術の研究開発を推進しています。
緊急時の汚染物質拡散予測やスマートシティの設計・運用に必要となるリアルタイム風況・汚染物質拡散解析に向けてGPUを用いたエクサスケール流体計算技術を開発しています。
・東京都心部に対する風況解析(動画: https://youtu.be/VD-FMbNvzhs )
・NVIDIA DGX-2クラスタシステムにおける実時間風況解析の実現範囲
・GPUスーパーコンピュータでの弱スケーリング性能
エクサスケール計算で必要とされるアクセラレータ利用技術、並列処理技術等の高性能計算技術を開発しています。
(省通信マルチグリッド前処理付CG法による1000億格子規模のポアソンソルバ処理)
[Communication avoiding multigrid preconditioned conjugate gradient method for extreme scale multiphase CFD simulations, Y. Idomura, T. Ina, S. Yamashita, N. Onodera, S. Yamada, and T. Imamura, 2018 IEEE/ACM 9th Workshop on Latest Advances in Scalable Algorithms for Large-Scale Systems (scalA), Dallas, TX, USA, 2018, pp. 17-24.]
エクサスケール計算に対応した大規模並列可視化技術の開発や複雑なシミュレーションから得られる多変量データを効率よく可視化する技術を開発しています。
・遠隔可視化システムPBVR
・スーパーコンピュータ上のシミュレーションを、計算と同時に可視化するフレームワーク
・ユーザ入力の代数式による多変数データの合成と可視化
東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質のモニタリング活動を支援すべく、環境モニタリングデータベース、路線バスサーベイシステムの構築・運用を行っています。
(環境モニタリングデータベースのトップページ: https://emdb.jaea.go.jp/emdb/ )
(路線バスによる空間線量率測定: https://info-fukushima.jaea.go.jp/joho/ )